施 術
ざっくり東洋医学

 東洋医学は、なじみがない人にとっては分かりづらいものです。
ここでは患者さんにも理解しやすいように、私なりに “非常にざっくり” と説明します。
(※東洋医学の全てではなく、要点を抜き出したものです)


■ 東洋医学とは「バランスの医学」

 東洋医学は、大昔の中国で自然を観察する中で生まれた医療です。
「気(エネルギー)が全身を巡るとバランスが整い、心身は自然と良くなる」
これが東洋医学の根本の考え方です。

■ 「気」とは?

 自然の中にも、からだの中にも存在し、全身を動かす “目に見えないエネルギー” が「気」です。
からだが動くのも、心が働くのも気のおかげ。
生命活動そのものを支える力です。

■ 何のバランスを整えるのか?

 東洋医学の基本は 「陰陽論」と「五行論」 の2つです。

● 陰陽論(いんようろん)
すべての物事は
陰と陽という正反対の性質に分けられ、互いに影響し合っている
という考え方。

● 五行論(ごぎょうろん)
自然界のあらゆるものは
木・火・土・金・水の5つのグループに分かれ、バランスを保ちながら循環している
という考え方。

 人体も自然の一部である以上、この陰陽五行の法則がそのまま当てはまるとされます。
陰陽と五行のバランスが整うと気が巡り、心身は健康に。
逆に崩れると、不調が現れると考えます。

■ どのようにしてバランスを整えるのか?

 東洋医学の治療法は 「補瀉(ほしゃ)」 です。
からだの中を気が巡っているとイメージしてください。

補(ほ) … 足りない場所にエネルギーを補う
→ 例:燃料が切れかけたところにガソリンを足す

瀉(しゃ) … 滞っている場所の流れを良くする
→ 例:交通渋滞をほぐして流れを作る

 体の状態を見極め、必要なツボに「補」や「瀉」を加えることで、気の流れを整えていきます。

■ まとめ(東洋医学の鍼灸とは)

五行と陰陽のバランスをチェックし、
ツボに適切な刺激を加えて気を動かすことで、
からだが本来持っている自然治癒力を引き出す。

これが東洋医学の鍼灸です。